トイレ編 その1 便座の位置について

この間、TVをつけたら、たまたま "What Happens in Vegas" (ベガスの恋に勝つルール)なる映画をしていたので、そのまま観た。

 ラブコメディーは、家のリビングで観るには最適の映画だ。軽く観れて、笑えて、ハッピーな気分になれる。

 で...... ここからが本題なのだけど、映画の中で、ジョイ(キャメロン・ディアス)がジャック(アシュトン・カッチャー)にトイレの便座の上げ下げを教えるシーンがあった。

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「えー? これって、もしかして全世界の女性の問題だったの???」

 TVを前に、一人で爆笑した。

 なぜって、これは、私に取っても、非常に重要な問題だったからだ。

 そう。うちの旦那も便座を上げたら上げたまま。下げることをしない。

 まだ私達が同居する以前、私が彼の家に行った時は、何も文句を言わなかった。

 が、逆に彼が我が家に来た時には、私は文句を言った。

 「君の家は、君の好きなように使えば良いと思う。だから私は今まで一度も文句は言ってないでしょ。だけど私の家に来た時は、悪いけど、私の言うように使って! わかる? 用を足した後は、忘れずに便座を元に戻して!お願いだから。」

 これには、彼も納得した。が...... どうしても日常の癖は簡単には抜けられない。

 自分の家で、用を足した後、便座を元に戻さない人間が、いきなり彼女の家で、便座を元に戻せるようになるのかと言うと、答えは簡単。「否」だ!

 一度、夜中に目が覚めて、寝ぼけ眼でトイレに行って、いつものように便座に座ろうとして、トイレに落ちた経験がある。そう。最後に使った彼が、便座を上げたままにしていたのだ。

 これには、私も憤慨した。彼も素直に謝った。が...... 問題は一向に解決しない。

 旦那(当時は彼)も決して、悪気があって、便座を上げたままにしているわけではないのだ。ただ単に、頭の中に、『便座を元に戻す』と言う動作が欠落しているだけのことなのだ。

 そう言えば、誰かがこの『便座の位置』についてコラムで書いていらした。

 そのコラムには『便座が上がっている家は、男性優位の家族。逆に便座が下がっている家は女性優位の家族...... 』云々と。

 また家族の人員構成にも左右されると思う。例えば、私の家族は祖母、母、姉、私の女4人対、父の男1人だった所為か、トイレの便座は常に下がっていた。

 うちの旦那は母1人対、父、兄、彼の男3人。多分、彼の実家のトイレの便座は常に上がっていたのだろう。

 だからいくら私やキャメロン・ディアスがヒステリックに「便座を元に戻してよ!」と叫んでも、便座が常に上がっている環境で育った男にとって、便座を下げることは、ほぼ不可能に等しいことなのだと思う。

「癖」とは誠に恐ろしいものなのだ。